前回の取材ではゼロ高0期生の有馬拓希さんにゼロ高についてたくさん聞くことができました。
そのゼロ高の1期生になんと、「高校生鮨職人」がいるというウワサを耳にしたので、
今回は高校生で鮨職人を目指している谷垣槙さんを取材してきました!
今回は同じくゼロ高の0期生で先輩でもある有馬拓希が取材してきました!
〈聞き手:有馬拓希(学生5.0メディア編集長)〉
〈記事:田中凌暉(KeyBo副代表)〉

谷垣槙(たにがきしん)
17歳。ゼロ高1期生。
兵庫県に住在。
鮨(すし)職人を目指している。
回転寿司はくら寿司派。
おもろいからやる。それが「転機」になる。

最初は普通の高校に通ってたじゃないですか。
そこからゼロ高に入学しようと思ったきっかけってなんですか?

前の高校に入った瞬間に周りのみんなと関わってみて、「なんか違うなぁ」と思ったんですよ。

自分と合わない感じ?

そうそう。

それって結構ありますよね。

そこからどうやってゼロ高を知ったんですか?

ネットサーフィンしてたときに見つけて。
「おっ、おもろいのあるやん」って。

ゼロ高に入ったきっかけとかみんなよく聞くんやけど、
おもろいから入っただけで。

たしかに僕も元ゼロ高生なんですけど、たしかにおもろいなっていうのもありましたね。

みんな理由を知りたがるけど、理由って最終的にはシンプルやん。

入りたかったから入った、やりたかったからやった、みたいな。

そうそう。
なんでやりたいかって言われても、感覚的なものやからさ。
目の前に美味しそうな見たこと無い果物があって、うまいかマズいか分からんけどとりあえず食ってみよって。

なるほど!

それで、うまかったら続けるし、まずかったらやめるし、ってだけで。

ゼロ高に入るとき、親は許してくれました?

どうやったかな〜。
多分僕が言ったところで聞かないっていうのは分かってるんで。

やんちゃものやな笑

言ったところで聞かないのは分かってるから笑
それで、ちゃんと高校卒業するならいいんじゃないって。
でも堀江さんも言ってたけど、「高校卒業」っていうワードが意外と親のストップを砕けるかなって。
40代50代の人に高校卒業しないって言ったら、何もさせてくれんと思う。

まちがいないですね。

ちゃんと理由さえあれば許してくれるし、1番は自分の子供にちゃんとした人生を送ってほしいなっていうのがあるんで。そこの部分で反対してくるのはありますね。

親の反対の内容も大抵は全然ロジカル(論理的)じゃないし。

たしかに、感情的というか。

まだうちの地元は“どこの大学行った”とか自慢してるからね。
都会はある程度人もいて、周りに高校に行ってない友達もいるじゃない。

たしかに。

でも田舎にはいないから。
周りの環境もあんまり良くないし、新しいものに触れるとなるとオンラインしかないし。
そういうところで育ったからこそ、「ここから出たい」っていうのがあったかも。

出れてよかったですね。

ね。
体は地元におるけど、脳は地元にいないから笑。

いろんな考え方が知れたんじゃないですか?

そうそう。
とにかく挑戦しまくる。そしたら得るものも多くなる。

ゼロ高に入って最初にした活動は?

ゼロ高に入学して2時間後くらいに、今取材してくれているひろきくんが「平成最後の忘年会」っていうイベントの運営に誘ってくれて。

そうですね笑。

ノリと勢いでとりあえずやってみて、でなんか、調子乗ってリーダーもやってみて。“声を出してやってみた”とか“自分でやるって言ってみた”だとか、“知らない人と一緒にやってみる”っていう行動自体が、自分を成長させてくれるんじゃないかなと思って。まず最初はそこが大事だと思う。

みんな最初は結果に執着しすぎやけど、結果はあとからの話で。
とりあえず動かないと。

たしかに。

僕らも“動き始めてから磨いていく”のは意識していて。
例えばこのライブ放送でも、結果で言うと、配信とかもうまくいってないし、もしかしたら失敗と言われるのかもしれないけど、次に生かしていくのが大事やし、それを継続していく。

たぶん10回くらいやったらうまくいってるよ。

慣れてくるしね。

最初にした活動、実際どうでしたか?

フットワークが軽くなった。

たしかに急にフッ軽になったよな。

そうそう。
その後にゼロ高のスクーリングがあって、そこで会ったゼロ高生の友達とヒッチハイクして。ジンバケイスケっていうママチャリで日本一周した子で。

楽しかった?
やっぱりいろいろな刺激をもらえたんちゃう?

ヒッチハイクはおもしろいな。

おすすめですよね。

本当に。
(自分の)殻が破れるね。
ちょっとでも何かを変えてみたいなら、1回やってみると1つの手段になるかもしれへん。移動費ゼロやし経験もできるし。人のありがたみも分かるしね。

ヒッチハイクやってる人の目ってイキイキしてますよね。

やりたいことやってるしね。

ゼロ高に入学してみて思ったことは?

形がないし、具体的にどんなものか見えへんし、誰がおるのかなって感じ。そこに興味はなくて。おもろい人は勝手に出てくるんですよね。だからそういう人と会えたらいいなと思ってて。
自分がたくさん行動するようになってからは、面白い人と出会えるようになって。

“今の”やりたいこと「鮨職人」

やりたいことをどうやって見つけましたか?

そもそもやりたいことが勝手に出てくるのは欲求じゃないですか。
やりたいことが何も無いとか、趣味も何も無いんですよねって人が理解できない。

ずっとやりたい事がでてくるって感じ?

そう、そんな感じ。
最初はまず好奇心からって感じ。
最初から好き、嫌いとか言う前に、とりあえず一歩を踏み出してみる。
そしたらやっているうちに、好きだとか嫌いだとかがわかってくる。
好きなものしか続けれないから、本当に好きなものを見つける事からかな。

鮨職人になろうと思ったきっかけは?

鮨職人になったのは、ゼロ高に入って「あ、これ絶対神戸とか大阪とか東京に行く機会が増えるやろうな」と思って、交通費稼ぐために地元の居酒屋でバイトをし始めて。そしたらめっちゃいい大将で。
そこで飲食に興味を持って、どうせやるならなにか面白いことしたいなと思っていて。

そこから鮨職人になろうと思った…??
もしかして、堀江さんの本とか読んだんですか?

そうそう。
堀江さんの「堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?」っていう本を読んで、すごい面白そうやなと思ったから、次の日から握ってみて。

すごいな。

実際に鮨職人を目指すことになって
ゼロ高生とか周りの反響ってどうでした?

「おもろいやん!」みたいな感じかな。
でも鮨はその前から握ってたから、「やるんやな」みたいな感じ。
大将に鮨を握らしてほしいって言ったときに、実際にお客さんに出したりして、すぐ実践できてたのが大きいかなって感じ。

やばいですね。
大将めっちゃ優しくないですかそれ??

ほんとうに。

実際鮨職人になって初めての修行のときにめっちゃシャリを握れって言われてたじゃないですか。最終的に何巻くらい握ったんですか?

たしか600くらいまでは数えてたんやけど、もう数えんでいいやろって思ってずっと握ってたから…
だいたい居酒屋では1日120巻は握ってたから、1000はいってるんじゃないかな?
1000も握ったらシャリの感覚がわかってきますよ笑。

鮨職人を続けられている理由ってなんなんですか?

それは、飽きない方法を自分で見つけながらやっているからだと思います。

ああ〜。
新しいことを常に考えながらっていうことですか?

そうですね。
鮨1つにこだわる理由もないしなと思って。

飽きたら鮨やめるしね。
飽きないように新しいことをし続けるっていうことが大事なのかなって思います。他の分野もやっているからこそ鮨も続けれる的な。

みんなが気になる“すし”系の質問

「寿司」じゃなくて「鮨」なのはなんでなんですか?

あれは、だいたい高級すし屋は「鮨」っていう字を使うんですね。
だから使っているだけっていう。1文字っていうのがインパクトもあるし。

そうなんですね。

あと、好きなネタはなんですかっていう質問が来ていたんですけど。

好きなネタ…!
カウンターで1人1万円とか2万円とかのところで食べてもらったら分かるんですけど、全部うまいんですよ。

ははは笑。
そうなんですか。

“1番”って選択肢が少ないからこそ決めれると思うんですよ。
おもろいことがぶわーって頭の中にあったとして「どれが1番なんかなー」なんて決めれないんですよ。
可愛い人が目の前にどぅわーって並んでて、「だれが1番…」だなんて無理じゃないですか笑。

まあね笑。
谷垣槙ならではの意見ですね。

鮨もいっしょで。
マグロはこの部位がうまいとか、エビはこの部分が美味しいとかはあるけど。
回転寿司でいうなら“サーモン”ですね。

おすすめのすし屋はありますか?

おすすめはわからんけど、行ってみたいところは、東京なら“はっこく”、九州なら“照寿司”、あと、兵庫の“すし うえだ”ってところかな。

回転寿司のチェーン店ならどこがおすすめですか?

ぼくは“くら寿司”ですかね。
あの価格で寿司を楽しめるのはすごいし、寿司を楽しむ文化を作り上げれているのもすごいです。

今だからできることを。

今新型コロナウイルスの影響でいろんなお店が閉まっているじゃないですか。結構飲食店ってキツいですよね。

ほんとにヤバいですよね。
田舎でダメージが出てるってことは、都会でダメージ出てても当たり前なんで。どこもギリギリか赤字じゃないですか。

ウーバーイーツ(UberEats)みたいな感じで
おスシーイーツとかやらないんですか?

おスシーイーツはやらないかな…笑。
でも逆に他の分野もなんかおもろいことをやってもいいんちゃうかなって思ってる。

実際家で前の鮨屋のレシピをもとに鮨を握ったりはするけど、他にも何かやっていいのちゃうかなって。他の違いを飲食じゃないとこから調べてみたりとか。ネットがあればすぐできることやし。

違う分野を知るってことはやっぱり大事で。

それを本業に活かせますもんね。

そうそう。
結果的に点と点がつながるっていう部分においては、そういうのは大事なんかなーって。

活動していく中でどんどんブラッシュアップされて、「あ、こことここが繋がるやん」って分かったときが一番楽しいですもんね。

そうそう。
僕もまだ自分が何が好きなのか分かってないんで。

“鮨職人になりたい”っていうのは、一応思っている感じですか?

えっと、、
あんまりこだわってはないんやけど。
たぶん“鮨職人になりたい”って聞いたらみんな店を構えてって考えると思うけど、自分はおもろいことをなんか違う方法でやりたいなと思ってて。

はいはいはい。

店舗持つってことは売上が必要で、売上が必要ってことは基本毎日営業で。だからどんどんブラックになるやん?
だから例えばレンタルキッチン借りて、6名くらいを短時間で2回転くらいとかでやるのもいいんかなって。

いろんな事ができる人でありたいって感じですよね?

まあそうやね。

またそこらへん一緒にやりましょう。
なにかオンラインでできることもあれば。

Tik Tokで「(鮨を握ってキメ顔で)いってらっしゃい!」っていうだけのチャンネルとかいいんじゃないですかね笑。

今はイベントができないからこそ“実力を上げる時期”っていう風に振り切ってしまうのもいいのかなって。

間違いなく自分自身を磨くときですね。

これから鮨職人として、もしくは谷垣槙として挑戦していくことってありますか?

今宇宙が面白いなと思ってて、そこらへんの勉強をしたり調べたりしていて。もちろん鮨もやってて。あとは言語学習したりだとか。
コロナだからこそできること。時間確保された中でできることをやっていきたいなと。
今先が見えないからこそ、今すぐにでもできることをやれば、コロナが終わったときに成長できるんかなと思ってて。

たしかに。
結局の所コロナって収まるって言われてるじゃないですか。
でも収まらないんじゃないかなとも思っていて。

たぶんまた違うのが来るんじゃないかなとは思うけどね。
でもコロナのせいで1ヶ月もダラダラしていたらダメだし、とりあえず動かないとね。
コロナが終わってからあのときあんなことしてて良かったなって思える時間にしないと。

記事を見てくださる方は特に大学生や高校生が多いんですけど、何か伝えたいメッセージとかありますか?

行動しましょう!しか言えないかな。
自分もまだまだこれからやし、そんな偉そうなことは言われへんねんやけど、行動したら周りに面白い人いるし、自分も頑張れるし。

行動に移すためにはどうすればいい?

なんやろう…

これは自分も取材されたときに聞かれたことなんやけど、やっぱり興味がある人にメッセージを送ってみたりとかかな。

そうそうそう。
興味ある人の情報を自分から取りに行くっていうこと。
あとはもうマインドの問題よな。
いかに自意識を捨てて失敗を恐れずに行けるかっていう。
本当にやりたいならね。
行動しないとこれからの未来は創っていけないです。

ありがとうございます。

あとがき
今回はまさかの2連続でゼロ高生でしたね!
取材で谷垣さんに「過去の自分にアドバイスをするなら?」と聞いてみると、
「自意識とプライドは捨てろ。」と言っていました。
ここまで読んでくれた方は「どうせ自分には無理だから」というのはもう言えませんよね。谷垣さんのように何でもいいから目の前のものに参加したりしてみましょう。
それが何かの“きっかけ”になるかもしれません。
さて、ここまで読んでくださった方へ。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
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