皆さん「営業」ってされたことはありますか?
実は、どの仕事にとっても営業って欠かせないものなんです。
今は無縁であっても、将来的には営業を経験する人は実はたくさんいます。
今回は、みなさんがいつかやるかもしれない、
「営業」について大切なことを学ばせていただこうと、
株式会社エバーライド代表取締役の中尾隼人さんにインタビューしました!!
<聞き手>編集部 りな、編集長 ひろき
<文章>編集部 かつみん

中尾隼人(なかお はやと)
株式会社everride(エバーライド ) 代表取締役/ 営業コーチング/マーケティングコンサルタント。自身の営業方法を体系化し、売り込まずに商品を販売する方法として独自メソッド「人を引き寄せる手順」を確立させ、143日間連続で契約を受注し社内記録を打ち立てる。
格闘家を目指していた学生時代の挫折

さっそくなんですが、昔は格闘家を目指されていたとお聞きしたのですが、そういった経験も現在に繋がっていたりしますか?

そもそもはプロレスラーになりたかったんですよね(笑)
小学校の時の愛読書はアントニオ猪木の練習方法が載ったプロレス入門でして、体に“15kgの重り”をつけて登校してましたね。

15キロもですか!!相当ですね!

そんな感じにプロレスラーに憧れてはいたんですけど、当時は“身長が低いと入門できない”というルールがあって。それでも格闘技全般に興味があったので、格闘家という道を考えましたね。

アメリカの大学にも通っていたとお聞きしたのですが、何か目的っておありでしたか?

やっぱり怪我が原因ですかね。格闘家を目指して、柔軟体操をする中で、一気に足を開いて着地する練習で思いっきり骨をバキって折ってしまいまして(笑)

元々音楽も好きだったのもあり、幼児教育や教育という分野に興味がありました。母親が英会話教室をしていたこともあり、海外に行くというのは元々自分の中に選択肢の一つとしてありましたね。

なるほど!いいですね!
挫折後に目指したものとは

そもそも大学に行くつもりもなく、ムエタイを学びにタイに行くつもりで、三者面談も高校で受けてなかったんですよ(笑)
それと、当時から日本の大学に対しては“遊ぶ場所”というイメージが正直強くて、「何か突き詰めるのなら海外の方がむいている」と考えていましたね。

実際に海外で日本とのギャップって感じましたか?

めちゃめちゃありますよ!
ロサンゼルスの西海岸にいたんですが、良くも悪くも深く物事を考えない人たちばかりでした。
僕自身、人見知りだったんですが、そんなことを全然気にせずにオープンに接してくれる文化に刺激を受けましたね。

その影響で、人見知りの性格も結構変わってきたりしましたか?

そうですね!映画館なんかでも、みんな声を出しながら見てて、その癖がなかなか抜けませんね(笑)

留学の中で特に印象に残っていることってありますか?

ホームステイ先の12歳の男の子と一緒に、ホストマザーに死ぬほど怒られたことがあったんですけど、、、

ええー!!なんでなんですか?

バックヤードといって、裏庭があるんですよね。
そこにモグラが出て、土を掘り返してるうちに夢中になって、裏庭を塹壕(ざんごう)みたいにしてしまって、めちゃくちゃ怒られましたね(笑)

めっちゃ楽しそうですね!(笑)
やったこともない営業職で就職、トップセールスマンになるまで

いろいろされてる中でどうして“やったことのなかった”営業を選んだんですか?

元々そのころは東京でミュージシャンを目指してたんですよ。
でも、その頃先生から「中尾ちゃんは多才だから音楽は趣味でもいいんじゃない?」と言われて、その言葉がしっくりきたんですよね。

なら、「一度もしたことがない営業の仕事にもチャレンジしてみよう!」となったんですよ。

中尾さんが昔勤めていられた会社での営業はどういう感じでしたか?

会社からマニュアルをもらって、それに従って電話をかけるという感じでしたね。
これには自分自身かなり不満を持っていて、辞めたいと思っていましたが、どうせ辞めるなら、自分なりの方法を実践してから辞めようと思いまして、、、。

それで何件も電話をかけていくうちに、みんな同じところで断ることに気づいたんですよ。その引っかかった部分を考えてからまた電話すると、その部分が徐々に通過されていくのが嬉しかったですね。
それを繰り返していくうちに、8割も契約を取れるようになってました。

それは自分のやり方が見つけられたから、ということですか?

そうですね。
最初は失敗したけど、自分のプランでやったからこそ、ダメなところが明確に見えて、比較ができたんだと思います。

その後はどのように話せば売れるかについても段々とわかるようになってました!

法則的な感じなんですか?

そうですね。
そうすることで、徐々にアポが取れるようになって、2ヶ月間開催される全国の社内コンテストで1位を取らせていただきました。
それが143日間連続契約という結果に繋がったんですね。

探求していくことや相手を観察するというところがプロレスとも繋がってくる部分なんですね。

現在やられている「売込みをせずに商品を販売する方法」というのも、何か営業の方法と繋がっているんですか?

当時は“アポを取って、販売して、訪問して、商品を売る”っていう流れでしたが、とにかく僕は売り込むのが嫌でした。
初めて会う人に嫌な印象を持たれるのは双方共に時間の無駄ですよね?

そうですね。

じゃあ、どうやったら良い関係でいられるのか?って考えた時に、話の組み立て方を変えてみるようにしたんです。
すると、相手側から商品を売って欲しいと言われるようになりました。
この話し方を今は教えてます。

なるほど。
相手との会話の中で、当然緊張されると思うのですが、どうですか?

緊張することはないですね。
緊張するっていうことは、波長が合っていないってことなんですよ。そういうお客さんは追わないって自分の中で決めてました。

相手と合うかどうかは大体会った時にわかりますし、自分に合う人に120%響いてくれるように話を組み立てているので、それに響かないということは、結局自分とは合わないってことなんですよ。
中尾さんの現在の活動は?

今はどのような活動をされてるんですか?

採用と営業、そして起業の3つテーマについてサポートする会社をしてます。

ターゲットはどこに絞ってるんですか?

人材不足が多いので、業界的には介護業界、他にも建築や飲食とかの採用のお手伝いが多いです。
起業については、なかなか軌道に乗らないスタートアップの会社、営業については、小さい会社から年商が1000億規模のところまで、なかなか営業で成果がでない人に対して、研修やコーチングをさせていただいております。

なるほど、いろいろな活動をされてるんですね!
ちなみに起業したきっかけや想いってございますか?

そんなにカッコいいものじゃないんですが、「自分自身が会社に馴染むタイプではなかった」というところが大きいですね。

具体的にどういったところが合わないと感じましたか?

結構大きい営業会社だったんですけど、どうしても数字を上げないといけない部分や、理由はどうであれ契約を取ってこいという雰囲気が大いに嫌でした。
本当に必要とされているお客様とだけお付き合いさせていただきたいと思う、自身との「想い」のギャップがありましたね。

それは、大変でしたよね、、、
ちなみになんですけど東日本大震災は起業に関係してたりするんですか?

そうですね。
震災までは、半分独立、半分他社の手伝いというスタイルだったんですが、仕事が無くなったりとか、つまり、お客様がいなくなるという物理的離脱(震災での被害)や、事業としてやっていけなくなる会社が多くなってきた時が、完全に自分1人でやっていきたいなと思う転機になりましたね。
これからについて

これからの展望はありますか?

今までは企業や起業家にのみ働きかけていましたが、今では学生のキャリアアップ支援に着手して、多くの学生と関わらせていただいています。
具体的には一般社団法人を立ち上げたり、ビジコンを開催したりしました。

そのようなこともあって、Twitterで学生さんと繋がっていらっしゃるのですね?

そうですね。
去年から学生団体と繋がらせていただいてます。
そこで学生の才能や魅力に気づき、“それらをより磨き上げる手伝いをしたい”と思い、今は縁を広げている最中です。

これからは学生支援に完全シフトされるつもりですか?

いえ、完全シフトはせずに、株式会社エバーライドと学生の一般社団法人を別々に特化した形で幅広くやっていこうと考えています。

中尾隼人さん、本日は本当にありがとうございました!!
あとがき
いかがでしょうか!
143日間連続契約って本当にすごいですよね。
私自身はインターンでのテレアポの経験があることもあり、お断り理由の分析の重要性を改めて学ばせていただきました!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
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